こんにちは! hanamaruです^^
今年、大きな買い物をしました。それは食器棚、キッチンボードです。
発端は新居のキッチン収納が足りず、ものがあふれてしまった事。それにより作業効率ダウンを感じた事。
キッチンスペースを有効に使いたいという思いから食器棚を購入することを決意しました。
ウン十万するものですので、数か月悩みに悩んで購入に至りました。
買い替えた結果、収納力も増し作業効率アップ、近年まれにみる良い買い物となりました。
今回は食器棚を選んだポイントを5つお伝えしていきます!
記事の最後には、最終的に購入した我が家の綾野製作所、食器棚もご紹介します。
綾野製作所の食器棚にジャストフィットのストッカーを見つけた記事はコチラ♪
※作り付けタイプではなく、国内メーカーさんが製作する食器棚について書いていきます◎
1.食器棚のメーカーを知る
食器棚の国内メーカーには有名どころが数社あります。
比較的お名前が挙がるところとしては綾野製作所、パモウナ、高橋木工所があります。他にも九州大川地区等でも食器棚などの家具を製造する会社がありますが今回はこの3社に焦点を当ててみます。
※ニトリや島忠なども食器棚を取り扱っていますが、これはOEM商品で、実際に製作しているのは他メーカーであるそうです。
① 綾野製作所
綾野製作所は昭和35年創業、香川県丸亀市にある国産家具メーカーです。
キッチン収納、リビング収納を取り扱い、最近はセラミックを使用した高級感のあるダイニングテーブル等も人気のようです。
綾野製作所 公式HP
https://www.ayano-craft.co.jp/index.html
② パモウナ
パモウナは昭和30年創業、愛知県名古屋市に本社を置く国産家具メーカーです。
食器棚のほか、リビング収納のほかソファやテーブルの取り扱いもあり、居住空間まるごとデザインを統一してインテリア性アップさせるのが得意な会社です。
パモウナ 公式HP
https://www.pamouna.jp/
③ 高橋木工所
高橋木工所は昭和32年創業、群馬県伊勢崎市にある国産家具メーカーです。
主に食器棚を取り扱い、大手家具チェーンのOEM生産を行うなど、業界内で信頼感を置かれている企業です。
高橋木工所 公式HP
https://www.sunny-takahashi.com/index.html
2.価格帯について
まずは大事な食器棚の価格。
新たに食器棚を購入するには、サイズやどの選択オプションによりますが大体15~60万円ほどの費用が必要となります。日本の間取り事情に合わせた平均の購入費用は20~30万円ほどになるようです。
価格を左右するポイントとしては以下の3点が挙げられます。
① メーカーによる違い
メーカーによっても価格が異なり、最も高級グレードを取り扱うのが綾野製作所、続いてパモウナ、…となります。
ブランド価格、というよりはお値段が上がる分細部までこだわって作りこんでいる印象です。
② 完成品かサイズオーダー品かによる違い
完成品は、奥行・高さ・幅が数パターンに固定されていて効率よく生産しやすい為、価格が低く設定されています。
一方、サイズオーダー品は注文を受けてから製作に入る為、価格が高くなります。例を挙げると、奥行は2パターン&幅・高さを5cm~10cm単位で対応できるシリーズがこちらに該当します。
またさらに天井面と食器棚上面とのすき間を収納として活用するために上置きを設置する事も予算にかなり響きます。
壁・天井にピッタリ、作り付けのような食器棚って理想ですよね!
しかしそれを実現する為には食器棚のサイズ完成品に比べ価格が10~15万円以上アップする事を覚悟しましょう。笑
③ 天板の材質による違い
メーカーにかかわらず、天板にセラミック素材を選ぶと+10~15万円ほどお値段が変わってきます。そのお値段の分、傷つきにくさや耐熱性が格段に向上しそのまままな板代わりに使えたり、熱いお鍋をそのまま置くという使い方もできます。
一般的に通常グレードでは天板には艶のあるハイグロスシートでラミネート加工された板が使用されており、それを選ぶ方が多いようです。
パモウナでは木目を生かした突板天板も選択可能です。
予算と必要な機能、最低限ほしい外観性等のバランスを考えて選ぶことがポイントです◎
3.デザインについて
① 定番デザイン
各社、今流行りのいわゆる”食器棚”デザインは定番商品として扱っているようです。家具屋で確認したものですがパッと見では全体的に同じような雰囲気です…(高橋木工所さんのは写真撮ってませんが同様デザインでした)
しかし一見デザインは同じようで、実は下台の高さが微妙に異なっています。下台の高さは低いほど手元の作業がしやすく、高いほど低い箇所の収納力アップ&家電が扱いやすいという特徴があります。
また、引き出しの深さ・段数、ゴミ箱収納の有無等…、書ききれないほどのバリエーションがここに詰め込まれています。
食器棚のフリースペースの活用の仕方や、何をどこに収めるかを具体的にイメージしてみる必要があります。
② オープンデザイン
2019年頃から「見せる収納」を意識した食器棚も各社新商品として発売を始めていました(下画像)。
こんな風に、機能性と外観美を持ち合わせた食器棚使いこなせたらとっても素敵ですね!
※我が家はさほど広くないマンションの為、収納重視の定番タイプです。^^;
綾野製作所では「キーノート(KN)」、高橋木工所では「スピナ(Spina)」がこのタイプに該当します。パモウナではこちらのデザインは未販売のようです(2020/12時点)。
③ 壁面収納デザイン
壁面収納タイプの食器棚もあります。家電やごちゃごちゃした食料品等をしっかり隠してスッキリ見せしたい方にお勧めです。
綾野製作所やパモウナはキッチンに限らずリビング向けの壁面収納も取り扱っており、部屋全体を同シリーズで揃えインテリアの統一感を出す事でより上質な空間に仕上げる事もできます。
ただしこのタイプは外観美はありますが作業をする際に戸を開くという1動作が余分に加わる事になり、そのデメリットを美しさへのこだわりが上回るかが重要になると思います。(私には向いていないです…^^;)
パモウナ HSシリーズ(壁面収納タイプ)
※今年、パモウナ公式youtube立ち上げたようです。コロナでなかなか家具屋へ足運べませんもんね。パモウナさん宣伝上手。
キッチンをどのように活用したいか、どのような雰囲気にしたいかイメージする事が大切です◎
私はパワーポイントを使って、キッチンの写真をベースに、メーカー電子カタログの部材をキャプチャ→貼り付けで色々なパターンを作ってシミュレーションしました!
4.サイズについて
食器棚を置きたいスペースの測定はもうお済みですか?
サイズがわからないと、家具店やネット上で設置イメージや価格のシミュレーションをする事ができません。まだの方は、食器棚設置スペースの奥行・高さ・幅を測定しメモしましょう◎
幅を測定する際は、冷蔵庫設置スペースまで含めて確認する事をオススメします!
奥行
一般的に食器棚の奥行は45cmと50cmの2パターンがあります。
キッチンの作業スペースは幅60~90が目安と言われていますが、個人的には最低70cmはあった方がゆとりをもって作業できると思います。注意が必要なのはビルトインタイプの食洗器がある場合です。食器棚が大きすぎて食洗器が開かなくなった!なんて事がないよう、きちんと測定して確認しましょう。
私は他のブロガーさんの記事を参考に、食器棚の引き出しと食洗器の引き出しをフルオープンさせても15cmほどゆとりのある状態にしました。
幅
食器棚、冷蔵庫を並べるパターンの方が多いのかな、と思います。そのパターンの目安を書いていきます。
冷蔵庫は買い替えによりサイズが変化する可能性があります。
家電メーカーのカタログを見ると、300~400Lクラスの冷蔵庫では幅65~70cmほど。500Lクラスの冷蔵庫になると幅は70cm以上のものが多いようです。一部、500Lクラスでも幅65cmの幅狭大容量タイプも見つけましたがレアだったので、お子さんがこれから大きくなるご家族等では余裕を見て70cm幅とみるのが無難と思います。
そして、搬入時の手を入れるスペースや湿気の通り道を考慮し余裕しろ5cm前後を見るのが良いです。
設置スペースから、冷蔵庫幅と余裕幅を引いた寸法が設置可能な食器棚の幅という事になります。
一方メーカー取り扱いの幅は高級グレードになるほど10cm刻みで選択できるようになります。160,180…といった20cm刻みの商品でも、30cm幅のストッカーを横につけて奇数幅に調整することも可能でしたので、ぜひ諦めずにカタログを見てみてください。
我が家は食器棚と冷蔵庫を置くスペースが244cm。現冷蔵庫は幅65cmですが次回買い替えの際は70cm幅のものに買い替える予定です。
244-70=174cm が食器棚とすき間分の幅という事で、160cmか170cm幅の食器棚を探し求める事になりました。
高さ
食器棚は基本的に、下台と上台の組合せで構成されています。
下台の高さには、85cm前後のローカウンター、90cm前後のミドルハイカウンター、95cm前後のハイカウンターがあります。特徴は以下の通りです。
- 85cm前後 → 包丁・まな板を使用した作業や配膳がしやすい。上台の収納に手が届きやすい。
- 90cm前後 → 85,95cmのバランスタイプ
- 95cm前後 → 炊飯器やレンジ等の調理家電が操作しやすい。引き出し収納の容量がアップし収納効率が上がる。
上台は同シリーズの下台とのバランスで、下台が低いものは上台の高さが高く、またその逆といった設定がされているようです。綾野製作所と高橋木工所では上台下台ともに高さのバリエーションは豊富で、希望の寸法に合わせやすいプランがありました。
もし希望の高さにならずとも、上台の上に置く、その名も”上置き”での調節も可能です。
上置きは各社異なりますが大体20cmくらいから1cm刻みで設置できるオーダー品ですのでぴったり仕上げる事ができます。綾野製作所では10~20cmのすき間にも収納ではありませんが外観を良くするための上置きが設置可能です。
ただし価格アップは避けられないので、一旦食器棚だけ購入し、上置きを後から設置する方もいるようです。
私はネットショップから画像を拾って組合せやサイズ感・価格をシミュレートしてみてました!楽天市場でも食器棚販売しているショップがありますので参考にしてみてください♪(下の画像クリックでリンク先に飛べます)
5.引き出しの機能について
スライドレールは各社こだわりがある推しポイントで、中級グレード以上になると必ずと言っていいほどソフトクローズ仕様の引き出しとなります。一生ものと思って食器棚を買うのであれば、私はソフトクローズ機能は必須だと思います。
このソフトクローズ仕様レールの有名どころとして、ドイツのヘティヒ社(Hettich社)の商品名:イノテックがあります。
こちらのレールはただ開け閉めがスムーズ&静かであるだけでなく、グレードにより、レール耐荷重が30~40kgととても頑丈なつくりになっているそうです。イノテックは私が見た所だと、綾野製作所とパモウナが採用していました。
最近は引き出しに食器を収納する家庭も多いと思いますので、長く使う上ではかなり重要ですよね。
私が以前使用していた10万円台の食器棚ではバタン!と閉まるし、重いものに弱く若干歪んだ箇所もありました…。
食器棚を新調してからは、料理中さっとお皿を出し、雑多に閉めてもなめらか~に静かに閉まってくれるので本当助かっています。
まとめ
以上①~⑤について私が調べた結果を簡単ですがまとめてみました。
独断と偏見が入っていますので、ご参考程度にお納めください。
メーカー | 価格帯 | 品質 | デザイン性 | サイズ選択 | その他特徴 |
---|---|---|---|---|---|
綾野製作所 | ★★ 25万円~ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ 幅10cm刻み可最大幅180 別シリーズ組合せ可 | モイス採用 イノテックレール採用 |
パモウナ | ★★★ 20万円~ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★ 幅10cm刻み可最大幅180 | モイス不採用 イノテックレール採用 |
高橋木工所 | ★★★★ 15万円~ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ 幅10cm刻み可、最大幅160 上台下台の高さ選択肢豊富 | 下台に米びつ組み込み可 ソフトクローズ機能あり (メーカー不明) |
最終的に私が購入した食器棚。
ここまで食器棚についてまとめてきましたが最終的に私が選んだのは綾野製作所の食器棚でした。
私の食器棚の選ぶポイントは、購入の発端ともなった「スペースを最大限有効活用する事」が最優先事項であり、決め手はそのサイズバリエーションの豊富さでした。
幅
今回、私が希望した食器棚の幅は170cm。これがなかなか完成品ではない。160cmか180cmになってしまうのです。
綾野製作所、パモウナでは10cm刻みで170cm対応可(MAX180cm)。高橋木工所も10cm刻みで対応可能ですが、最大幅160cmでした。
高さ
我が家のキッチンの天井高さは2190mm。
後付けで食器棚を置く場合、搬入を考慮して天井高さとのすき間が2cm以上必要と言われています。
なんと綾野製作所の「ラクシア(LX)」「クラスト(CX)」の上下組合せの高さが上置きなしでピッタリ2cm差の2170mmだったのです!
私の場合、上置きを置いたら永遠に人目につかない収納になりそうだった為、できれば上置き設置したくないという思いがありました。
他のメーカーでは同シリーズ商品でないと上下の組合せが不可である中、綾野製作所が唯一、別シリーズ同士の上台と下台との組み合わせが可能でした。私のようにサイズの組合せはもちろん、異なる質感や機能を組合せることも可能です。
実際に搬入した綾野製作所の食器棚のお写真がこちら(下)です。天井のすき間のジャスト感ご覧あれ。
2cmは空いてしまうのですが、よーく見ないと気付きません。しかも天井すき間が最小であることで、地震転倒対策にもなります。
本当にサイズギリギリで計画した為運んでくださったヤマトの方はかなり大変そうでした…申し訳ない思いと理想がかなった達成感で複雑な気持ちでした。本当にありがとうございます。
私の場合ですが、家の間取り図を注文した家具屋の担当の方に見て頂き、搬入シミュレートしてもらった上で、その資料を設置指示書として食器棚出荷時につけて頂きました。
シンデレラフィットを求める方は担当者に絶対確認した方がいいです!いざ届いたら設置できないとか悲しすぎます…オーダーですし…
まとめ。
今回はここまで。
食器棚は人生で買い替える事がほとんどない、高級家具です。
そして毎日のキッチン作業の効率性や家事中の気分をアゲてくれるとても重要なツールです!
後悔・失敗がないよう、キッチンでの作業イメージ、家具店に足を運び実際に見て触れてみるという事を何度もしました。高い買い物だったけど買い替えて良かったとほぼ毎日思ってます!!
私のお買い物が皆さんの食器棚選びの参考になれば幸いです。
実際に使用してのレビューはまた今度ご紹介しようと思います。
hanamaru手帳をお読み頂きありがとうございました。
綾野製作所の食器棚にジャストフィットのストッカーを見つけた記事はコチラ♪